ダイエット薬「エフェドラ」の販売禁止へ 米政府
2003.12.31
Web posted at: 04:03 JST
- CNN
(CNN) 米政府は30日、興奮剤の「エフェドラ」を含む栄養補助食品(サプリメント)の販売を差し止める方針を明らかにした。
米厚生省のトミー・トンプソン長官は同日、記者団に「これらの商品の使用を止めるべき時だ」と述べた。エフェドラを含むサプリメントについて米食品医薬局(FDA)のマーク・マクラレン氏は「病気やけがの要因となっている」と判断したと述べた。
米食品医薬局(FDA)は消費者に対してエフェドラを含む商品の購入・使用を直ちに止めるように警告。米政府は、エフェドラを含む商品の販売を違法とする法令を「今後数週間以内に」(マクラレン氏)準備するという。処方不要のサプリメントの販売が禁じされるのは初めて。FDAによると、エフェドラを含むダイエット用の栄養補助食品を生産しているのは62社に上る。
エフェドラはハーブ薬を成分とするサプリメントで、ダイエットなどに効くとされる。しかし、今年2月には練習中に死亡した米大リーグ、ボルチモア・オリオールズのスティーブ・ベグラー投手が練習中に熱射病にかかり死亡。エフェドラを含む肥満治療薬を常用していたことが影響したと指摘された。
米国立衛生研究所の委託研究では、エフェドラは動悸、震え、不眠につながる危険があるとして使用上の注意を促していた。
しかし、業界団体は、米国内で年間1200万人から1700万人が常用しているとして、安全性を強調、「エフェドラ教育委員会(EEC)」を設立し、販売禁止に反対していた。EECは今年初めFDAに「業界基準を満たしているエフェドラ・サプリメントの安全性や、体重を減らす必要がある消費者が享受する健康上の利益には何ら問題がない」とする声明を送付していた。